Archive for 7月, 2016

※本稿は2016/7/10~11の取材を基にしています。

※※ときわ動物園での定期・不定期のイベントについては、こちらを御覧ください(有料のものもあります)。

 

宮下実園長による動物園ガイドや動物講座も行なわれています。

 

また、各種園内ガイドについては、こちらを御覧ください。

 

 

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テナガザルが空をとぶ!?

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枝を駆ける。

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シロテテナガザルは東南アジアの樹上で暮らしています。テナガザル類は小型ながら尾を持たず、わたしたちヒトと同じ類人猿です。その名の通りの長い腕を活かし、枝から枝へと巧みに飛び回ります(この行動をブラキエーションと呼びます)。また、優れたバランス感覚と小柄な体格から、枝の上を駆けるように移動するのも得意です。

各地の動物園でもロープ・擬木(人工的に作った樹木の模造物)・鉄塔など、さまざまな装置を工夫してテナガザルの特性を引き出そうとしていますが、ここ、ときわ動物園では動物園を取り囲む「ときわ公園」の豊富な植栽からテナガザルの活動に相応しい枝ぶり等のものを厳選し、それを移植した展示場で、御覧のような光景を創り出すことに成功しています。

結果として、わたしたち来園者は、まるで自分たちがテナガザルの棲む森に踏み入ったような感覚に浸り込むことになります。このような展示手法を「生息環境展示」といい(※)、ときわ動物園はこの生息環境展示の理念と技法を駆使し、従来からの霊長類コレクションの数々を基盤として、目覚ましいリニューアルを遂げました(※※)。

今回から二回に亘って、そんな「生息環境展示」の魅力を中心としながら、今年(2016年)3/19にグランド・オープンしたばかりのときわ動物園を、実際に巡り歩く感覚で御紹介します。今回は園路の前半、「アジアの森林ゾーン」と「中南米の水辺ゾーン」です。

 

※当園の「生息環境展示」については、ときわ動物園のリニューアルで設計・設計指導を務めた大阪芸術大学教授・若生謙二さんの解説を御覧ください(PDFファイルが開きます)。

 

※※当園の前身で山口県内初の動物園であった「宮大路動物園」から数えれば61年目の再スタートとなります。

 

 

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まずはあらためて園のゲートを潜ります。早速に大きくうねる道。行き先の見えない構成は、わたしたちの期待を高め、また実際以上に空間の広がりや深みを感じさせてくれます。ときわ動物園の敷地は約2haとむしろコンパクトといってもよい規模ですが、曲折を繰り返す園路の全長は1km近くに及び、訪れる人の多くは思いがけない「広々とした感覚」に驚かされているようです(※)。

 

年間パスポートを購入し、身近で気軽なウォーキングエリアとして活用している方もいらっしゃるようです。

 

 

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まず出逢うのはこの展示。インド神話の神の名にちなんで名づけられたハヌマンラングールです。本来の生息地周辺(インド北東部からバングラディシュ)では、このサル自体を「神の使い」と見なす信仰もあるとのことです。熱帯アジアの森に踏み入るのみならず、わたしたちは一気にその樹上を覗き見ることになります。この写真では木の葉を食べていますが、ときわ動物園ではこういった枝葉や「緑餌(りょくじ)」(※)を与えることを重視しています。せっかくの「生息環境展示」の外観を重んじて、たとえばニンジン・イモやペレット(固形飼料)などの摂取を無自覚に見せたくないということもありますが、同時に人間用に改良された作物等で動物たちが栄養過多にならないようにという配慮もあります。こういった「(野生)動物にはそれにふさわしい食生活」を、という実践は、ときわ動物園を含め、最近、各地の園館で積極的に取り組まれるようになっています。

展示効果とともに「飼育的配慮」を大切にし、結果として「本当に健やかでその動物らしい姿」を実現していくこと、それは動物園の追求するべき理想と言えるでしょう。ときわ動物園の「生息環境展示」も、そんな意識をもって観賞すれば、さらに深みのある姿を見せてくれるでしょう。

 

※野草も含む新鮮な生草。当園では、牧草を栽培し、野草は周囲のときわ公園内から採集しています。わたしたちから見ると意外なサルたちの人気品目はドクダミだということです。

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さて、ハヌマンラングールの樹上風景から歩みを進めれば、そこがシロテテナガザルの島です。まさに一衣帯水。テナガザルたちが水に入りたがらないことを利用して、人と動物が水面を隔ててすぐそこに向かいあうありようを実現しています。テナガザルはペアとその子どもというまとまりで暮らしますが、飼育下の安心もあってか、こんな楽しげな姿も見せてくれます。これは、かれらの「社会性」がどんなものかを教えてくれる展示とも言えるでしょう。

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草むらの虫でも探しているのでしょうか(テナガザルは動物園でもセミやトンボを捉えて食べたりすることがあります)。

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テナガザルが自分たちの縄張りを知らせるときに行なう「テリトリーソング」と呼ばれる鳴き声を発しているところです。しばしばペアの掛け合い(デュエット)で行なわれます。ときわ動物園のシロテテナガザル展示はひとつの池に二つの島が創られています。それぞれの島には別々の群れが暮らしているので、特に午前中は、それぞれの島から互いに自分たちの存在や縄張りを告げあう鳴き声が交わされているのに出逢えることもあります。

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これはシロテテナガザルたちの寝室で、かれらは夜にはこの中に収容されます。しかし、外観は展示の雰囲気を損ねず、気分を高めるようにインドネシアの農家を模したものとなっています。

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農家から吊り橋を渡るコース。吊り橋の右前方の繁みを見てください。シロテテナガザルの母子が来園者を観察していました。

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さて、シロテテナガザルの島池を抜けると、道はいつしか緩やかに下っており、立ち現れるのは先ほどのハヌマンラングールたちの森の、いわば林床です。ここではより近くで彼女たち(ソフィーとリンダの2頭の姉妹です)と向き合うことが出来、タイミングによってはこんな手渡しの給餌も見学できます。ソフィーの方が5歳年上ですが、食事などの場面では妹のリンダの方が押しが強く、積極的に前に出てきます。そんな性格のちがいを、彼女たちの日常を一番よく知る飼育担当者の話を聞きながら確かめるのも、動物園ならではの楽しみでしょう。

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こちらはリンダの娘で2015/7/7生まれのサトです。1歳上の姉タラともども、母親のリンダがうまく子育て出来なかったために人工哺育となりました(※)。しかし、飼育員の努力もあり、少しずつ母親のリンダや伯母のソフィーと同居する訓練を進めています。動物のいのちを守るための手立てを講じながらも、少しでもそれぞれの動物種本来の姿に近づけるように努める。それが動物園飼育の要です。

 

※父親個体のサミーは日本国内のハヌマンラングールの系譜をつなぐべく、日本モンキーセンター(愛知県犬山市)に「婿」に行っています(サミーは現在、国内で唯一のハヌマンラングールのオスです)。

 

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こちらはシシオザル。かれらの生息地にも生るジャックフルーツに手を差し入れ……実はこれはジャックフルーツのかたちを模したフィーダー(給餌器)です。中にはシシオザル向きに調合されたスムージーが入っています。動物園の暮らしは野生に比べれば空間的にも限られ、単調になりがちです。また、飼育員が用意した餌を食べるため、野生の生活のように食べものを求めてあちこち移動するといったこともありません。安楽なようにも思えますが、実のところ、そんな暮らしが原因となっての「退屈」が飼育動物に悪影響を与えていると考えられる例は数多くあります。フィーダーなどの飼育的工夫を導入することで、動物たちは「食物を探す」「工夫・苦心によって食物を得る」といったリズムのある食生活を取り戻すことが出来ます。写真のフィーダーなどはシシオザルの器用さや賢さも引き出していると言えるでしょう。ジャックフルーツを模すことで見た目に「生息環境としての景観」を損じることなく、動物たちのための配慮を組み込むことが出来ているのです。

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こちらはトクモンキー。インドの沖合のスリランカ(セイロン島)に分布し、頭の毛の独特の生えかたをトルコ帽が原型とも言われる「トク」という帽子を被った様子に見立てられています。当園の群れは小規模ながら子どもも生まれています(※)。

 

※前出のシシオザルも繁殖がありました。交代制ですが、時間帯によっては母子の展示も見られます。

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飼育員が投げる鶏肉を追って見事なダイビングと水中キャッチを見せるのは、東南アジア~南アジアに棲むコツメカワウソです。カワウソはイタチ科で、もっぱら水中の狩りに適応した肉食動物です。コツメカワウソはカワウソの中でも特に前足が器用で、この給餌でもそんなかれらの能力が引き出されて、展示効果につながっています。

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こちらは穴を空けた筒にペレット(固形飼料)を入れたフィーダーです。野生の食事法とは異なりますが、こうやって動物たちの特徴的な行動や能力を切り出してみせることも、動物園ならではの細やかな観察や理解を促してくれるでしょう。

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さきほどのカワウソへの鶏肉給餌の際に、飼育員の傍らにサルがいたのにお気づきでしょうか。こちらはボンネットモンキーです。インド南部に分布し、さきほどのトクモンキーと比較的近縁とされますが、かれらの名の「ボンネット」も、頭頂の毛の生えかたを帽子の種類に見立てたものです。

野生のボンネットモンキーの分布はコツメカワウソと重なりを持ちますが、コツメカワウソは水陸両方で活動しますし、ボンネットモンキーも水に親しむ傾向があるため、この複合展示ではあちこちでサルとカワウソの交錯を目撃することが出来ます。

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原則日替わりで展示されているボンネットモンキーの2つの群れは、どちらも赤ちゃんが生まれています。

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アジアの森から中南米の水辺へ。それは地球をまたぐ思いきりの移動ですが、地球の異なるエリアにある熱帯の森とそこで暮らすサルたちの姿を比べ合わせる散策でもあります。

まずは緑豊かな島と、ロープを手繰ってそこへ渡っていく一団。

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第2・4日曜日に行なわれる「リスザルアドベンチャーラフティング」です(※)。南アメリカ北部に分布するコモンリスザルの、普段は渡れない島池展示に行って餌やりをすることが出来ます。同じ餌を受け取るにしても、おなかの空き具合・リスザルの個体ごとのちがいなどで異なった反応が見られます。

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こんなアクロバティックな恰好が出来ることからも、野生のリスザルたちがどんな環境に適応して進化してきたかが感じ取れるでしょう。

 

※申込制先着順・定員あり、有料。詳しくは園内や園のサイトにて御確認ください。第1・3・5日曜日には、ワオキツネザルの展示場内を見学する「イントゥザワオ」が行なわれます。

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リスザルの島のほとり、アマゾン川流域の人々の水上家屋を模した展示施設です。ガラス面の怪しい手型……?

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コモンリスザルの屋内展示です。かれらもわたしたち同様、親指が他の指と向かいあう霊長類特有の手を持ちますが、指のつきかたのバランスや指のかたちなど、ヒトとはちがうところも見て取れます。それはヒトもリスザルもそれぞれの進化の道を歩んできた証なのです。

 

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リスザルの屋内展示の向かいはフサオマキザルです。かれらにも新鮮な枝葉。

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フサオマキザルは小柄ながら「南米のチンパンジー」と呼ばれることもある高い知能を持っています。この個体は、齧っている木を止まり木などにこつこつ叩きつけていますが、フサオマキザルは時に石などを使って堅い実を割って食べるといった「道具使用」をすることが知られています。当園でも同様の行動が観察されているとのことです(※)。

 

※訓練や仕向けられた行動ではないので、常時見られるわけではありません。

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フサオマキザルにも5/31に赤ちゃんが生まれています。昨年生まれのメス・イチハもいますので、賑やかな群れの暮らしが観察できるでしょう。

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こちらも南アメリカ大陸特有のミナミコアリクイ。木登りが得意で、樹上にあるシロアリの巣などを前足の頑丈な爪で壊しては、高栄養なシロアリやアリをねばねばの舌で舐め取って食べます。動物園では特別に調製した流動食を与えています。

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おなかいっぱい、ひと休み?

 

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さらにフタユビナマケモノ。木の葉を好んで食べます(※)。木の葉は消化に時間がかかるため、普段のかれらは安全な樹上でじっとしてエネルギーを節約していますが、食事となれば巧みな樹上移動を見せてくれます。この日のメニューはアカメガシワでした(2016/7/11撮影)。

 

※決まった種類の木の葉のみを主食とするミツユビナマケモノに比べると、フタユビナマケモノは果実など、さまざまな食物をも摂取し、その分、活動量も多いことが知られています。

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そしてまた別の島。こちらの樹上にいるのはジェフロイクモザルです。リスザルなどに比べると樹冠部を中心に活動します。御覧のように尾がしっかりと巻きついて体を支えるとともに肩の関節も柔軟で(※)、自由自在な動きを可能にしています。色が薄いのがメスのアカネ、黒いのがオスのハルです。

 

※わたしたちのような類人猿やクモザルなどを除くと、ほとんどの霊長類は限られた範囲しか肩を動かせません。

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同じ島の地上部にはカピバラがいます。前出のボンネットモンキーとコツメカワウソ同様、同一地域・同一環境の動物種の複合展示です。ここでも緑餌。成熟したオスのしるしである鼻づらの盛り上がり(モリージョ)を見せながら食事するのはオスのスダチ。ここでの緑餌はソルゴー(早刈りのトウモロコシ)です(※)。

 

※緑餌には季節の移ろいも反映されます。冬~春には園内のそこここで牧草であるイタリアンライグラスや燕麦を楽しむ動物たちの姿が見られるでしょう。

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一方、メスのエイコはこの日、食事よりも水浴がお好みの様子でした。ちょうどホテイアオイも美しく咲き、エイコにとっては「ダンゴ(餌)より花」というところでしょうか。ウォーターヒヤシンスとも呼ばれるホテイアオイは南アメリカ原産。そこで泳ぐカピバラはアマゾン川の野生の暮らしを彷彿とさせます。

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本来は樹上と地上で棲み分けているクモザルとカピバラですが、飼育下の安心感やクモザルの好奇心、それにカピバラの無頓着ぶりもあいまって、こんな眺めもしばしばです。

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ここでもサルが飛びます。カピバラのスミ(メス)はスダチの娘ですがまだ子どもで、この場所に馴染みつつある最中です。そのせいか、おとなのカピバラたちほど緑餌への取り付きも積極的ではないようです。

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時には、このプールでスミが泳ぐ姿も観察できます。

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ここで一気に園路を飛び上がり(※)、園の出口近くの「身近な動物」のコーナーを訪れてみましょう。こちらは家畜のコーナーで、人間が自分たちの生活に引き込み改良してきた動物たちに接しふれあいながら(「エサやり体験」もあります)、ここまでの野生動物たちのことも振り返るという主旨ですが、飼われているのは南アメリカの高地の家畜アルパカです。今回はアマゾンの水辺から高地へ、という意味も込めて御紹介します。まずは2歳になるメス・ジェーン。あまり人見知りせず、目新しい餌などにもすぐに馴染むとのことです。顔に着いた干し草もおしゃれですね。

 

※実際にショートカットの道筋も設けられています。

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かたや、わがまま・人見知り・内弁慶などとも言われる3歳のオス・タック。マイペースということでもあるのでしょうね。

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なにか、それぞれの個性を感じさせるジェーンとタックのツーショットも、ときわ動物園ならではのお楽しみでしょう(※)。

 

※タックの無我夢中ぶりを伝える(?)左後ろ足にも御注目ください。なお、アルパカたちは時にハミングと呼ばれる独特の声を出します。空腹のときなどによく鳴くので夕刻(主に15~16時以降)に聴けることが多いとのことです。

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「身近な動物」のコーナーの少し手前には、さまざまなアスレチックを配した「自然の遊び場」もあります。

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そして、ホットニュースです。こちらの写真、一見2種類の鳥に見えますが、実はモモイロペリカンとその幼鳥です。ときわ動物園では2羽のモモイロペリカンの人工育雛に取り組んできました。しかし、ただ育てるのではなく「出来る限り、その動物らしく」というのが動物園の本義です。ペリカンたちは群れで暮らす鳥ですから、人の手で育てられた雛もペリカンとして生きていけるよう、まずは一羽のおとなペリカンと同居させてきました。写真の白い個体が、その「教育係のおばさん(メス)」ヤナです。ヤナと幼鳥たちはバックヤードで過ごしていましたが、おかげさまで先日7/16にめでたく来園者の前にデビューすることが出来ました(※)。ひとまず、アルパカと隣接するエリアに展示されています。まだまだ人馴れの練習中なので、温かい目で優しく見守ってください。

 

※くわしくはこちらを御覧ください。

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一方、こちらは動物園エリアの外、ときわ公園の一角にあるペリカン島です。モモイロペリカンたちが群れて暮らし、個体によっては迫力のある飛翔も見せてくれます。

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夕刻、「ペリカンのぱくぱくタイム」(※)。飼育員からペリカンをめぐるあれこれや給餌の工夫などの話を聞きながら、投じられた魚を「狩る」ペリカンたちの姿を目の当たりにすることが出来ます。

 

※詳しくはこちらを御覧ください。

 

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ペリカン島には現在、全部で14羽のペリカンが暮らしています(※)。その中にはハイイロペリカンも混じっています。ハイイロペリカンは日本国内では、ときわ公園と埼玉県こども動物自然公園にしか飼育されていません。貴重な比較展示としてもお楽しみください。

 

※前出の「教育係」として出向中のヤナを除きます。やがてはヤナも復帰し、成長した幼鳥たちも群れに合流できることが目指されています。

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最後にもう一度、動物園へ。今回の取材中、週末に迫った夏休みの始まりを期して、特別企画展の準備が進められていました(2016/7/11撮影)。

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動物園からの出口に隣接する体験学習館モンスタ(※)では、この夏、特別企画展「珍しいアマゾンの生き物たち」が開催されています(7/16・土~8/31・水)。デンキウナギやヘラクレスオオカブトを含む興味深い動植物が観察できるほか、アマゾン川流域の環境や人々の暮らしも紹介されています。動物園という身近な存在から地球の裏側まで、すべてはつながっています。

 

※モンスタについては、こちらを御覧ください。

 

※※詳しくはこちらを御覧ください。

 

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モンスタの向かい側は「ZOOベニア館」です。ときわ動物園のオリジナルグッズなどをお買い求めになれます(※)。

 

※モンスタ・ZOOベニア館とも動物園外の、ときわ公園・無料エリア内にあります。

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動物園の出口ゲートからすぐ、お見送りのように配されているのは地元の方が作成し(※)、同じく地元ゆかりの企業が寄贈したチェーンソーアートです。このシロテテナガザルを見て、あらためてゆったりと散策してきた園内を思い返してみてください。

ときわ動物園を訪れる方たちの口から、よく聴かれることばは「すごい」「近い」「かわいい」だそうです。わたしたちの方から野生動物の世界に踏み入った感覚を抱かせてくれる、ときわ動物園の「生息環境展示」、そこには動物たち自身が健やかに暮らし、その特性を発揮できる工夫も込められていて、まずは動物たちの「すごさ」を実感できます。一方で、柵などが少ない展示構造(ネットなども目立たないようになっています)は動物たちとの「近さ」を実現してくれます。数々のイベントやガイドもその助けとなります。そして、赤ちゃんばかりでなく、近さが伝えてくれる動物たちの息づかいは愛しさ・「かわいさ」にもつながるのでしょう。ここでの「かわいい」は、単なる行きずりの感覚や一段上からのまなざしではなく、同じ地球の上でそれぞれにちがうかたちで進化し、いまを分け合っている生きものたちへの共感の目覚めではないかと思います。それは再び「すごい」という敬意へもループしていきます。

 

次回は園路の後半、アフリカ・マダガスカル、そして日本(地元・山口県宇部市)の展示をめぐりながら、さらに「すごい・近い・かわいい」を満喫したいと思います。

 

※山口市内にお住まいの世界的なチェーンソーアーティスト・林隆雄さん。

 

 

ときわ動物園

生きた動物を通して、楽しく学べる環境教育の拠点を目指す動物園。

公式サイト

〒755-0003 山口県宇部市則貞三丁目4-1

電話 0836(21)3541 (宇部市常盤動物園協会)

飼育動物 26種 約160点

開館時間 9:30~17:00 ※春休、夏休、冬休、ゴールデンウィーク期間中の土曜、日曜、祝日は 9:00~17:00

休園日 毎週火曜日(火曜日が休日または祝日のときはその翌日)  ※イベント時変更あり

アクセス

JR新山口駅より路線バス特急便30分。

同駅よりJR宇部線35分のJR常盤駅下車・徒歩15分。

その他詳しくはこちらを御覧ください。