※以下、動物パフォーマンスの内容を含め、2015/6/28・29両日の取材から再構成してお伝えします。なお、アトラクション等には入園料と別途に有料のものもあります。園内や公式サイトで御確認ください。

 

神戸市・三宮駅からポートライナーに乗車。最寄駅の「京コンピュータ前(神戸どうぶつ王国)」に着けば、階段を下りたすぐ目の前はもう、神戸どうぶつ王国です。

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この日のお出迎えはハリスホークのハリー。神戸どうぶつ王国は、まずもってさまざまな鳥たちの姿で特徴づけられています。

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「ウォーターリリーズ」は端正な佇まいの睡蓮池。

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しかし、時至れば、この賑わい。バードパフォーマンスショーです。

 

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颯爽と飛ぶエジプトハゲワシのロック。神戸どうぶつ王国は、2014/7に前身の神戸花鳥園から運営母体も一新されて生まれ変わった後、それまでは飼育展示のみだった鳥たちの中から新たにトレーニングを施して、バードショーの内容も目覚ましく拡充されました。エジプトハゲワシも、そんなメンバーのひとつです。鳥にとって飛ぶことは本性です。その能力を的確に引き出すことはすぐれた展示効果になり得るとともに、鳥たち自身の健康増進にもつながります。このロックもショーに参加するようになってから羽も艶を増し、筋肉の発達した姿となってきました。

 

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オオフクロウの福豆、ベンガルワシミミズクのシオン。夜の森を音もなく飛んで狩りをするかれらの羽は、とても柔らかく羽音が立ちにくい構造となっています。こうして間近でかれらのフライトを見聞することで、わたしたちもそれを体感することが出来ます(まったく羽音が聴こえません)。

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シロオオタカの白雪。オオタカのショーは、どうぶつ王国だけの珍しいものだとのことです。

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「カイト!」

呼び声に応えて飛来するハリスホーク。この子どもさんは思わず目をつぶってしまいましたが、カイトの見事な制動や腕に感じる重みなど、忘れられない体験となったことでしょう。

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オオバタンのオオちゃんは御挨拶の声も披露してくれます。

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これも経営一新後のあらたな試み。ルリコンゴウインコのルリとベニコンゴウインコのモリーのタンデム飛行です。野生のコンゴウインコ類は高い知能を持つとともに、つがいの絆が強いことでも知られています。飼育下のかれらにとっても、こうして仲間とともに行動することは、飼育的効用(社会性の面での動物福祉)を持つと考えられます。

 

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ひとしきりのショーが終わるとフクロウたちとのツーショット写真も楽しめます。

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神戸どうぶつ王国では平日も含め、多様なイベントが行なわれています。入国したら、まずはその日の予定を確かめておきましょう。

 

 

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こちらもまた、別なかたちでさまざまな鳥たちの姿を観察できる「ペリカンラグーン」。その名にし負うペリカンたちが寛いでいます。

 

 

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ニジキジのニッキーも探してみましょう。島の木立ちに紛れていることもあります。

 

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6/15と5/24生まれのクロエリセイタカシギ。ひと月に満たない開きでも、成長は目覚ましいものがあります。今年は繁殖も順調なので、いわば空間的に並べられたかれらの生活史を御覧ください。

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これが成鳥です。

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マガモも6/14に孵化しました。生きた動物たちである以上、可能な限り安定した繁殖を保証していることも動物園の健やかさの証となります。

 

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ペリカンラグーンで暮らすのは鳥類だけではありません。一見シカにも見えるシタツンガはアフリカ産のウシ科動物で湿地に適応しています。しばしば排泄も水中へ。緑豊かな水辺でのかれらの穏やかな姿を、こんなに近くで観察できる施設は数少ないと思われます。

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シタツンガを背景に枝の上に集うのはワオキツネザル。左側の小さい個体は2015/2/1生まれのオスでキースです。

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こちらがキースの母親のレース。日本モンキーセンターから来園した際、既にキースを妊娠していました。

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給餌解説「ワオワオトーク」。わたしたちといささか構造はちがいますが、しっかりと片手でものが掴めるのは霊長類の証です(※)。

 

※キツネザル類は原始的な特徴を遺す原猿類の一グループで、早い時期からマダガスカルに地理的隔離をされることで独自の姿を保っています。

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ぬいぐるみの展示?

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いえいえ、2015/5/10生まれのミナミコアリクイのメスです。飼育員による人工哺育ながらすくすくと育っています(※)。

 

※公開でのミルクタイムのスケジュールは展示場の掲示で御確認ください。

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木のぼりの能力も着実に発達中。

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さて、このあたりで少し休憩しましょうか。神戸どうぶつ王国には喫茶軽食からバイキングまで楽しめるいくつかの施設が内蔵されています。こちらはバイキングレストラン「フラワーフォレスト」の夏季限定の新メニュー。冷製フラワーパスタ(仮)です。特別に試食させていただきましたが、トマトとモモ、そしてエディブルフラワーがあしらわれて、さっぱりとした涼しい味わいでした。

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さて、次のゾーンです。その名も「ビッグビルラグーン」。ここの主の「大嘴(ビッグビル)」とは……?

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ハシビロコウのオス・アサラトです。触れたり不用意に近づきすぎたりしてはいけませんが(立会スタッフの注意に従いましょう)、それでもこんなに近くで向き合うことが出来ます。アフリカの湿地帯の再現を試みて沼を設け、岩や繁みを配した景観は、わたしたちに野生のハシビロコウの生息環境をイメージさせるだけではなく、ハシビロコウ自身にもリラックスして、その本性を発揮してもらうことを目指しています。

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この行動はアサラトの中で巣づくりの衝動が目覚めていることを示しています。ビッグビルラグーンはハシビロコウをペアで展示することで、世界でもわずかしか成功していないかれらの繁殖につなげようとしています。

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これが相方のメス・カシシです。さきほど御紹介した巣づくり行動のほか、お互いの間で挨拶行動も見られ、ペアとしての成熟が期待されています。アサラトもカシシもアフリカの民族楽器から名を取っていますが、かれらの間ではようやくペアリングに向けての序奏が始まったというところでしょう。

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これらの写真はどちらもカシシですが、一枚目は今回(2015/6/28)、二枚目はお正月(2015/1/3)に撮影したものです。瞳の色が黄色から青へと移ろっているのがわかりますか。これはハシビロコウが若鳥から成熟した個体になりつつある徴です。アサラトも同様の変化を示しています。二羽とも、まだ角度によっては黄色みが見て取れるのですが、何度か訪れる機会があれば、是非かれらの成長過程をその時々の記憶にとどめてください。

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ビッグビルラグーンの立会スタッフに抱かれているのはミーアキャットのナックとアザー。どちらもオスですが、人工哺育個体ということで、来園者と親しくふれあい、細かな様子まで感じとっていただくはたらきをしています。

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ビックビルラグーンの向かい側では7月中旬頃の開設を目指して、新たな施設が建造中でした。こちらもアフリカの湿地帯をイメージしていますが、滝などを設けて、また別の趣向凝らしたものになるとのことです。順調ならば、この記事の前後にその全貌を現わしてくれることでしょう。

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本日のお見送りはパンジーちゃん。

しかし、神戸どうぶつ王国の魅力はまだ半分もお伝えできていないように思います。次回は、さらに別の施設、そして動物たちの姿をお伝えいたしましょう。

 

 

神戸どうぶつ王国

「花と動物と人とのふれあい共生」をテーマとした全天候対応の動物園。

公式サイト

〒650-0047 神戸市中央区港島南町7-1-9

電話 078-302-8899

飼育動物 90種600頭羽

開園時間(入園は閉園の30分前まで)

平 日    10:00〜17:00

土日祝    10:00〜17:30

※GW等については当園サイトを御覧ください。
休園日

毎週木曜日

アクセス

三宮駅よりポートライナー空港方面に乗車し、14分、「京コンピュータ前(神戸どうぶつ王国)」駅下車すぐ。

その他、こちらを御覧ください。

 

 

 

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