※ふれあい・餌やり等の体験は、有料・不定期・期間限定のものもあります。詳しくは、園のサイト等を御参照ください。

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バス通りに面し、街なかといってもいい到津の森公園ですが、園内に踏み入れば、まさに「森のみどり」を感じられます。そんな中にある、このデッキ。

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デッキの上は「樹冠の世界」と名づけられ、熱帯林の樹上高くで暮らす動物たちを、わたしたちが訪ねていくという趣向になっています。フクロテナガザルのチャン(オス)は、当年43歳(推定)。国内最高齢となりますが、隣のケージの息子(マツ)とメスのクロミのペアに負けじと、のど袋をふくらませて、テリトリーを主張します(※)。特に、朝夕が聴きどころかと思われます。

 

※当園には、マツ・クロミの娘で(2014/1/10生まれ)、現在、バックヤードで人工哺育中のアロナもいます。飼育員によるブログ記事を御覧ください。

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同じくデッキの上。野生のオオサイチョウには、オスがメスに木の実などを与えるという習性があります。けれども、当園のペア、オオ(オス)とサム(メス)の場合、サムからオオに食べものを渡そうとする行動が見られることも。目が赤いのがオオ、白目が目立つのがサムです。

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向かい合う二頭のメスのアジアゾウ。左がラン、右がサリーです。二頭はいろいろな兼ね合いから、毎日交代で運動場を使っていますが、朝のひと時だけは寝部屋の清掃・整備を待って、おそろいの姿が見られます。

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こちらはサリー。ゾウ展示の前に設けられた専用の販売機で餌を買い、備え付けの竹筒の助けを借りれば、小さな子どもさんでも、この通り。

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アフリカの森の中で群れで暮らし、地上にも降りるが、樹上も得意なマンドリル。高さのあるケージが熱帯林の樹上に近い活動を可能にするとともに、林床を演出する植栽や敷き詰められた落ち葉は、飼育員の心づくしです。落ち葉の中には、粟・麻の実・ヒマワリの種などが仕込まれていて、それらを探すことで、これもまた野生に近い、食べものを探しながらの退屈知らずの生活の再現が試みられています。このような採食の様子を観察していると、かれらの器用な手先が環境への適応から進化してきたのが、よくわかりますね。

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母親のココに抱かれているのは、メスのニコ(2013/8/18)。ひとりで飛び回っていることもありますよ。

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こちらはマンタロウ。華やかな顔やお尻は、群れを率いるおとなオスの証です。ニコの父親であるとともに、ココの妹ドリーや、姉妹の母親アンを含めての一家のリーダーということになります。

itozu_150118 407r (2)大きなサイコロ、何が出るかな?当たったキーワードに沿って、飼育員がキリン・ガイドのミニ・トークを展開します。貴重な骨格標本などが登場することもあります。

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ガイドの後は、特製の餌箱がある観察台の上に。飼育員が入れた枝葉を、キリンの長い舌が巻き取る食事風景です。この餌箱は、キリンの生態をより豊かに展示したいという想いでの、飼育員のお手製です。

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この一帯は「草原の世界」。チャップマンシマウマからアミメキリンへの通景です。

キリンは、オスのトーマです。

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シマウマの縞模様は種ごとに独特のパターンがあるとともに、個体差もあります。この顔はエルメス……それともハッピー?

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ひととき、アフリカのサバンナを行く気分で歩めば、やがて、目の前に連なるのはミモザの並木。2月末に向けて開花が進み、華やぎを増しつつあるのではと思います(撮影は2015/1/16)。紅葉や桜の名所としても知られていた到津遊園(西日本鉄道の経営)から、北九州市の所管の「到津の森公園」となってリスタートした時期(2002/4新規開園)に植えられた、新生のシンボルです(※)。ミモザの花ことばは「秘めた恋」ですが、到津の森公園にとっては、また別の想いも込められた場と言えるでしょう。

ミモザの花期が過ぎる4月には、木彫りの動物たちで賑わう、春の企画展も待ち受けています(4/5からの予定)。詳しくは、園の公式サイトを御覧ください。

 

※到津遊園から到津の森公園へと至る歴史について、こちらを御覧ください。

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さらに回り込めば、南アフリカの乾いた土地にトンネルを張り巡らし、家族で暮らすミーアキャットたち。小柄なかれらにしてみれば、暖かな春は、さぞや待ち遠しかったことでしょう。

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ミーアキャットに倣って、こちらもしばし根気よく、さらなる通景(ミーアキャット~シマウマ~キリン)を狙ってみてもよいでしょう(2012/8/24撮影)。

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さきほどのトーマと入れ替わりの展示になっているのは、メスのマリアと、マリア・トーマの娘「いと」(2013/10/24生まれ)。キリンは生まれた時の体高も180cmほどありますが、「いと」は一年(2014/10現在)で330cmと、まさにすくすく成長中です。

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2011/4開設の「マダガスカルの世界」。マダガスカルは、アフリカ大陸の南東・インド洋西部の島国ですが、アフリカ大陸とは異なる地史を持ち、そこに住む動物たちも独特です。

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建物自体が森を鳥瞰する高みと林床の目線という対照的なビューを再現しているこちらの展示の主役は、原始的な特徴を遺す霊長類のキツネザル類(マダガスカル固有)。まずは、尾の輪っか模様が特徴的なワオキツネザル。ネコのような鳴き声も印象的なので、そっと耳を澄ませてみてください。のんびりと食事をするメイ(メス)は、群れの最長老です(1995/3/18生まれ)。ひ孫まで含む「メイちゃんグループ」で展示されています(もう一群の「フリルちゃんグループ」と交代制)。

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かたや、こちらはエリマキキツネザル。ふわふわのマフラーのような毛並みです。驚いた時などは、全員が連鎖しながら、思いがけないほどの大声で鳴き騒ぎます。

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飼育員が中に入っての給餌解説。群れの父親個体であるチビは、早速、おねだりモードなのですが、母親個体のルカに、思い切り弾き飛ばされていました。群れの仲間・ペアの相手とはいえ、食事となればシビアです。

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施設内にぶら下げられたこれは、フィーダー(給餌器)です。小さく切ったリンゴが入れてありますが、ボールも一緒に入っているため、簡単には取り出せません。あれこれ工夫させることで動物たちの採食時間を延ばし、退屈を防ぎます。同時に、かれらの身体能力を引き出し、展示に精彩を加える効果もあるのです。

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再び、平原へ。プレーリードッグは、その名の通り、北アメリカの草原地帯(プレーリー)に掘った巣穴で暮らす、地上性のリス類です。さきほどのミーアキャットとも見比べたいところですが、かれらの展示場も含むゾーンが、当園の「ふれあい動物園」です。

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定番、モルモット(テンジクネズミ)。現在、64頭が飼育され、チーム分けされたメスたちが「ふれあい」に出場します(※)。

 

※お顔が未加工の画像は、来園者の御了承を得て、掲載しています(以下同様)。

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ヤギたちの集う「いとうづ山のガラガラドン」。ヤギたちの身体能力や、家畜化以前からの暮らしを彷彿とさせる構造です。楽しい餌やりは、間近での観察のチャンス。たとえば、ヤギの瞳はどんなかたち?

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ロバの「乗馬体験」は、ちょっと珍しいかもしれませんね。はい、シャッターチャンス!

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今年の干支をお忘れなく。

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園路をはさんでの、レッサーパンダの展示施設。かれらが、すっくと立てるのは、わたしたちと同じように、足の裏全体を地面に着けて歩ける構造(蹠行性)を持つからです。ガラスに張り付けられたリンゴを取るのも、この通り(※)。

 

※野生では、直立姿勢が周囲への警戒などの役に立つとされています。

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ごろんとおなかを見せるのは、1991/6/24生まれのオス・楠(くす)。世界最高齢です。寄る年波で目は不自由ですが、マイペースな暮らしを楽しんでいます。

 

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レッサーパンダとの複合施設になっているのはアライグマ。レッサーパンダ科とアライグマ科は近縁とされています。なにやら期待する様子なのは……

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販売されている専用の餌を、二重になっているガラスの隙間から入れてあげることができます。「餌を洗う」などと捉えられる独特の行動は、水中の小動物などを探り当てて捕らえるためと言われていますが、与えられた固形飼料をわざと水に落としてから食べるのは、柔らかくするためでしょうか。それとも狩りの本能を満たすため?ふと、アライグマの野生にも思いを馳せてみたりします。

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そしてまた、アフリカの平原。キングとライのライオン・ペア。ライは、生粋の「肉食女子」です。

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こちらも凛としたアムールトラのミライ(メス)は、アジア北部(もっぱら、森の林床)を代表する大型肉食獣です。

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「トラナンデス」は、楽しい解説を聴きつつ、ミライの迫力満点の食事風景(鶏肉・馬肉)を観察することが出来るイベントです。

樹冠・林床・平原あるいは「ふれあい」、そしてロマンティックな花咲く並木。到津の森公園は、わたしたちと自然の「窓口」として、さまざまな出逢いや憩いの場を織り成しています。次回は、そんな「森」のさらなる奥へと歩み入ってまいりましょう。

 

※次回は、2/25(水)の掲載予定です。

 

到津の森公園

市民と自然を結ぶ「窓口」となる、動物のいる公園

公式サイト

〒803-0845 福岡県北九州市小倉北区上到津4-1-8

Tel:093-651-1895(9:00~17:00)

飼育動物 約100種500点

開園時間

9:00〜17:00

夏休み・大型連休・年始は営業時間が異なります。

詳しくは、こちらを御覧ください。

休園日

毎週火曜日

ただし、3〜5月、8月は無休で営業いたします。

アクセス

小倉駅バスセンター3番乗り場から約20分。「到津の森公園前」降車。

その他、こちらを御覧ください。

 

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